《コラム》NISAの注意点と活用ポイント(4)


column

NISAの注意点と活用法について解説しています。

※このコラムは、2013年12月10日現在の税制で書いたものです。

ニーサ(NISA)とは、「少額投資非課税制度」の略で、専用口座内での次の税金が「非課税」になる制度です。

株式や株式投資信託等の
(1)配当、収益分配金
(2)売却益
前回までの3回は、NISAの注意点について解説してきました。

NISAの注意点と活用法(1)へ
NISAの注意点と活用法(2)へ
NISAの注意点と活用法(3)へ

今回は、最終回として、NISAの活用法を説明したいと思います。
NISAの活用法(1)-制度のしくみを理解する。

何といってもNISAの制度を理解することが必要です。
前回までに解説した注意点をもう一度おさらいしてください。

NISAで運用できる商品で元本保証のものはありません。

制度をよく理解したうえで、NISA口座で自分はどのような運用をするのかを決めてください。

benkyo.png

NISAの活用法(2)-値動きの激しいものは避け、配当が多く値下がりしにくい株式を

非課税の投資枠に制限のあるNISAで購入した株式については、多少値下がりしても売却しないで保有し続ける、といった長期保有が有利です。

NISAでは、割安感のある銘柄を選んで購入し長期に保有することで、配当金や値上がり益を狙い、その非課税という恩恵を受けるといった投資が理想的と考えられます。

株式では、株価が割安に放置されていて配当利回りが高い銘柄などがNISAに向いています。

景気に左右されにくく安定的なディフェンシブ銘柄(鉄道や医薬品、食料品など)や
上昇するには時間がかかりそうだが将来性が見込める銘柄もNISAに向いています。

反対に、旬のテーマに乗って売買が活発な銘柄や、人気が盛り上がっているような銘柄など、高値で購入する可能性のある銘柄は、NISAでは投資対象としないことです。

こうした短期的に機動的な売買が必要な銘柄は、通常の口座で投資すべきでしょう。

NISAの活用法(3)-手数料コストが安く、手数料の安い金融機関で投資する

長期保有することになるNISA口座では、手数料コストも無視できません。

投資についてかかる手数料は「購入時」「運用期間中」「売却時」の3点合計で判断することが必要です。

個別株の場合は運用期間中に費用はかかりませんが、投資信託の場合は運用期間中の手数料が生じます。

「手数料無料」という広告を見たら、3点のどの部分が無料なのか、無料でないところの手数料がどれくらいなのか、比較検討のうえ、徹底的に割安なものを追求するほうがいいでしょう。

 

NISAの活用法(4)-無理に年間100万円の非課税枠を使い切ろうとする必要はない。

「非課税」をより有効に生かすため、「1年に100万円、5年間」の期間を有効に使うことが大切です。

1年の中ではなるべく速やかに大きな金額(最大100万円まで)を投資することが有利です。

したがって、NISAで使える税制上の優遇枠を限度一杯まで使わないのは「もったいない」という結論になります。

しかし、年100万円の枠を使い切らせたいのは金融機関です。

そこに個人がつきあう必要もありません。

無理せず少額からスタートしてもいいでしょう。

 

NISAの活用法(5)-家族でNISA口座を開設する

20歳以上であれば誰でもNISA口座は開設できます。

そこで、目的別に家族でNISA口座を使い分けるという方法もあります。

例えば、夫のNISA口座は老後に向けて長期投資すると決め、値動きが小さい債券投信などを毎月コツコツ積み立てます。

一方、妻のNISA口座では、非課税の恩恵を多く受けようと、値動きが粗めの新興国株投信や個別銘柄を買ってみるという感じです。

NISAの活用法(6)-贈与税の非課税枠とセットで活用

これも家族でNISA口座を開設して活用するというものです。

20歳以上の家族全員分のNISA口座を作ります。

年間100万円も投資資金がない子供や孫には、投資資金をプレゼントしてはいかがでしょうか。

贈与は年間110万円まで基礎控除(非課税)枠がありますので、NISA口座へ入れる100万円を無税で贈与することができます。

贈与は相続財産を減らすことになりますから、相続税対策効果も期待できます。

 

せっかくのNISA口座の非課税制度ですから、無理せず活用したいですね。

NISAの注意点と活用法(1)へ
NISAの注意点と活用法(2)へ
NISAの注意点と活用法(3)へ