《コラム》信用は見られている!銀行から初めて事業向け融資を受けるために必要なコト

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こんにちは。名古屋の税理士 米津晋次です。
今回は、銀行融資の話をします。

あるサラリーマンの話。ひょんなことからあぶく銭を手に入れ、銀行口座の預金が1000万を超えたころ、銀行から唐突に電話がかかってきました。
「融資や投資に関するお話をさせて頂きたいので、一度お会いすることはできませんか?」

もちろん、自分が開設した銀行、支店からの電話であるのですが、ふとした疑問が浮かびました。
「なんで俺の預金額見てるの!」

彼はこのときに“お金がお金を呼ぶ“ことを理解しました。そして、融資する銀行側も返済さえ行ってもらえれば、貸付金利でお金を回収できるというリアルな裏側を見た気がしました。
実は、このようなカラクリを知っているかどうかで銀行融資の審査にも影響してきます。

これから先は、銀行から初めて事業用資金の融資を受ける場合、どんなことに気を付けたらいいのかを説明します。



個人が銀行から融資を受けるキャッシングも利用してみよう

銀行融資と言っても様々なのですが、消費者金融などの借り入れと同様、銀行系にはキャッシュカードで借りられるカードローンがあります。
事前審査が必要になりますが、サラリーマンの方であれば年収を証明する書類さえあれば問題ありません。
キャッシングで50万円までは証明書類なしで借りられる場合が多く、それ以上の場合は収入証明の添付が必要になります。

使用用途は問われませんが、事業資金や投資資金として使うことは禁止されているため、注意が必要です。

友人の結婚式が重なった際や、新婚旅行の足しに、ちょっとしたトラブルなどで急に必要になったときなどに利用することが多いと思います。
たかが数万円と思っていても、友人から借りて気まずくなるよりは、しっかり借りてしっかり返す方が気持ち的にも楽になります。

仮に手元にお金がなくて5万円を借りたとすると、年利14%の場合でも30日後の返済で利息は575円です。
友人に5万円を借りて、「今度ご飯でも奢るから!」という方がおりますが、それよりも安くお金を借りることができるというメリットがあります。

もし、友人にお金を貸してくれと言われたら「銀行から借りた方が安いよ」とお伝えください。
銀行からも融資を受けることができない場合は、客観的信用もないのでお貸しできないでしょう。あとは個人間の信用問題なので、臨機応変にご対応を。

銀行融資の信用っていったい何?

銀行からお金を借りたい、と思ったときに気になるのが信用問題。
住宅ローンを組んだり、車を購入する際にローンを組んだりと、大きな買い物をする際に利用することになると思います。

サラリーマンで、ある程度の勤続年数があればお金を借りることは難しくありません。
ただし、今までに滞納があった場合は審査に落ちることがあります。

例えば、クレジットカードや携帯電話の引き落としが間に合わなかったことがある場合は要注意です。

今後融資を受けようと思っている方は、支払いが遅れないよう信用を貯めていくと良いでしょう。



事業資金を捻出したい場合銀行に何を提出すれば融資してくれる?

個人以外の場合だと、事業資金の調達という面での融資を受けることができますが、事業計画書等の事前準備が必要になります。
事業運営と収益などが見えてこないことには、お金を貸すことが出来ません。

そういった意味でも、銀行から融資を受けたい場合、個人の場合は収入証明、使用用途、返済計画を考え融資の相談に行きましょう。

間違えても「お金がないので貸してください。」というスタンスで行かないこと。
このまま返済できないかもしれない。と思われたらお金を借りることが難しくなってしまいます。

銀行以外にも融資を行っている会社はありますが、銀行で融資を受けるメリットとしては、金利が安いということです。
デメリットとしては、審査に時間がかかる場合や、信用問題で引っかかっていると審査が下りない場合があります。

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銀行融資を受けようと思ったら実績を作ろう

◆少額でも融資実績を作る

今まで一度も融資を受けたことがない場合は、少額でも一度借りて信用を作りましょう。
50万円でもいいです。

お金が余ってても構いません。銀行との付き合いを増やし、返済した事実を作ることで信用を築くことができます。
銀行側としても、長期で借りてほしい部分があり、資金に悩んだら相談してほしいと思っています。

ただ、顧客とならない限り優遇を受けることはできないため、一度お金を借りて返済し、実績を作るということが大切になります。

初回融資と2回めでは、銀行からの信用度が全く異なります。

そして、銀行から声がかかったらラッキーぐらいに思っておきましょう。



◆起業前に去っリーマンとして銀行融資を受けるのもいい

何かを始めようと思った際に浮かぶのは起業ですが、副業時代と呼ばれるようになったのはここ最近のお話です。

副業で成功し、サラリーマンを辞めて独立する人も増えてきました。
副業で稼ぐようになれば、個人事業主として事業を運営していかなければなりません。

ここで問題なのが、サラリーマン時代は信用されていたとしても、個人事業主になった後だと急に融資を受けづらくなります。

銀行は、サラリーマン時代の安定収入から返済見込みを立てているため、退職後の資金繰りに苦労する場合があります。

そのため、個人事業主として起業をする前に、サラリーマンとして融資を受けましょう。
キャッシング枠も上限限界まで設定しておくと良いでしょう。

◆事業用資金は余裕をもつ

事業をしていると、予定外の出費になることがよくあります。

いざというときの資金繰りは難しく、借りる先がないままだと売り上げが落ちた際、現金が足りないということになりかねません。

サラリーマン時代は毎月給与としてお金を頂いていましたが、個人の場合受注した案件終了後1か月後が普通です。
3か月後や半年後にやっとお金が入ってくることもあります。

また、税金は個人で払うことになるため、前年度の売上が多く、今年の売上が少ない場合は資金がショートすることもあります。

無借金にこだわることなく、銀行から融資を受けて余裕資金をいつも持つようにしましょう。

◆定期積金で銀行担当者とのコミニュケーションを図る

定期積金をすることをおすすめしています。
月額1万円で充分です。

目的は、お金を貯めることよりも、積立の集金に銀行員に来てもらって、コミニュケーションを図ることです。

融資を受けるときは、担当者が味方になります。
担当者も融資成績を上げたいですから、上司に融資が通りやすい稟議書を書こうとします。
そのときには、いろいろとあなたについての情報が必要なのです。

日頃からいろいろな情報交換をしておくのです。

銀行融資まとめ

実は、日々生活している中での車のローン、住宅ローンなども“お金を借りている”ということに違いはありません。
サラリーマンとして普通に過ごしていれば、銀行からの融資を受けることはそう難しくないのです。
そのためにも、取引をしっかり行い、実績を積むことにより今まで以上の金額を借りられることもあります。

キャッシングでいえば、一時的な資金繰りと同じですが、返済実績を積むことで銀行側から顧客として認識されます。
安い利率でお金を借りられたり、上限額をアップしてくれたりとメリットがたくさんあるので、本気で銀行融資を受けたい方は参考にしてみてください。


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【投稿者:税理士 米津晋次