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2017年12月

国税庁が仮想通貨の所得計算方法などを公表

2017年12月07日


こんにちは。名古屋の税理士 米津晋次です。

ビットコイン等の仮想通貨の高騰が話題となっていますね。




よねづ税理士事務所のお客様でも、仮想通貨投資をされている方がみえます。

仮想通貨取引をされている方からのお問合せもあります。




仮想通貨の売買による所得は、所得税では「雑所得」とすることが10月ごろ発表されました。




じゃあ、実際に所得計算をしてみようと思うと、わからないことがとても多いのです。

仮想通貨取引所のシステムもまだまだ不充分で、ほしい集計情報がなかなか得られません。

今から仮想通貨の確定申告は、思いやられます。




そんな中、2017年12月1日に国税庁がホームページに

「仮想通貨に関する所得の計算方法等について(情報)」

を公表しました。







この情報(FAQ)では、確定申告の対象となる仮想通貨の損益やその具体的な計算方法等について、取りまとめられています。




具体的には、次の設問が設定されています。

1 仮想通貨の売却



 問 保有する仮想通貨を売却(日本円に換金)した際の所得の計算方法を教えてください。




2 仮想通貨での商品の購入



 問 商品を購入する際に、保有する仮想通貨で決済した場合の所得の計算の方法を教えてください。




3 仮想通貨と仮想通貨の交換



 問 保有する仮想通貨を使用して他の仮想通貨を購入する場合(仮想通貨と仮想通貨の交換を行った場合)の所得の計算方法を教えてください。




4 仮想通貨の取得価額



 問 仮想通貨を追加で購入しましたが、取得価額はどのように計算すればよいですか。




5 仮想通貨の分裂(分岐)



 問 仮想通貨の分裂(分岐)に伴い、新たに誕生した仮想通貨を取得しましたが、この取得により、確定申告の対象となる所得は生じますか。




6 仮想通貨に関する所得の所得区分



 問 タックスアンサーによると、ビットコインを使用することにより生じる損益(日本円又は外貨との相対的な関係により認識される損益)は、原則として、雑所得に区分されるとされていますが、雑所得以外に区分される場合には、どのような場合がありますか。




7 仮想通貨の損失の取扱い



 問 仮想通貨の取引により、雑所得の金額に損失が生じました。この損失は、給与所得等の他の所得と通算することができますか。




8 仮想通貨の証拠金取引



 問 仮想通貨の証拠金取引については、外国為替証拠金取引(いわゆるFX)と同様に申告分離課税制度の対象となりますか。




 仮想通貨のマイニング等



 問 仮想通貨をマイニングにより取得した際の所得の計算方法を教えてください。







上記の回答は、それぞれ具体的な金額例で説明されています。

仮想通貨取引をしている方は、このFAQを読んでください。

・国税庁「仮想通貨に関する所得の計算方法等について(情報)」(PDFファイル)
http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/joho-zeikaishaku/shotoku/shinkoku/171127/01.pdf




私はまだ仮想通貨取引はやっていませんが、分岐だのマイニングだの、よくわからない取引が出てきます。

これは少額でも実際に体験しないと、具体的な申告アドバイスができそうもありませんね。


【投稿者:税理士 米津晋次
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